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貯金できない人が知るべき8つの動機|あなたはどのタイプ?
「給料日には残高があるのに、月末になるとほとんど残っていない。」
「貯めようとは思ってるんだけど、気づいたら使ってしまっている。」
「そもそも、何のために貯金するのかわからなくなってきた。」
編集部には、こんな声が毎月届きます。
20〜30代の社会人なら、1度はこの感覚を持ったことがあるのではないでしょうか。収入はそれなりにあるはずなのに、なぜか手元にお金が残らない。意志が弱いわけでも、浪費家なわけでもないのに、貯金だけはうまくいかない。
実は、貯金が続かない最大の原因は「意志力の問題」ではなく「動機が見えていないこと」なのです。
この記事では、プロのファイナンシャルプランナーが使う理論をもとに、人が貯金をする動機を8種類に整理してご紹介します。「自分はなぜ貯金したいのか」が明確になると、貯金は意志力でがんばるものではなく、自然と続けられる習慣に変わっていきます。
この記事でわかること
- 貯金が続かない本当の理由(意志の問題ではない)
- このままだと起こりうる4つのリスク
- 貯金の動機8分類——あなたはどのタイプ?
- 動機を理解した上で収入を増やす方法(副業への道)
本記事はデジタル比較ナビ編集部が調査・執筆しています。金融庁・厚生労働省の一次資料と最新の制度改正を照合し、2026年6月時点の最新情報を確認したうえで掲載しています。
このままだと、どんな危険があるのか?
「まあ今は若いし、何とかなるだろう」──その感覚、少しだけ立ち止まって考えてみてください。貯金のない状態が続くと、具体的にどんなリスクがあるのか、4つ挙げてみます。
① 突然の出費に対応できない
急な病気・ケガ・家電の故障・冠婚葬祭……人生には予測不能な出費がつきものです。貯金がゼロだと、クレジットカードや消費者金融に頼らざるを得なくなり、借金が借金を呼ぶ悪循環が生まれます。
② 転職・独立のチャンスを逃し続ける
「今の会社は合わないけど、辞めたら生活できない」と感じたことはありませんか?貯金がないと、収入が途切れるリスクを取れず、人生の選択肢がどんどん狭くなります。
③ 老後の生活水準が大きく下がる
「老後なんてまだ先の話」と感じるかもしれませんが、複利の効果は時間が長いほど大きくなります。先延ばしにするほど、必要な積立額が増えていきます。
④ お金のストレスが人間関係を壊す
お金の余裕は、心の余裕に直結します。貯金がないと、友人の誘いを断り続けたり、パートナーとお金の価値観でぶつかったりと、人間関係にじわじわとひびが入っていきます。
貯金の動機は8種類ある――あなたはどのタイプ?
プロのファイナンシャルプランナーが使う理論をもとに、人が貯金をする動機を8つに整理しました。「全部あてはまる」「ひとつも刺さらない」どちらでも大丈夫です。まずは読んで、自分の中にある感覚と照らし合わせてみてください。
「結婚・子育て・老後のために今から少しずつ」
人生には、お金が大きく必要になる「節目」がいくつもあります。結婚、出産、子供の教育、マイホーム、そして老後。これらはいつか必ず来るイベントです。
「まだ先でしょ」と思っていても、準備を始めるのが早ければ早いほど、月々の負担は小さくなります。「将来の自分へのプレゼント」と思って、今日から少しだけ始めてみてください。
- 目安:月3,000円〜5,000円から積立スタートでもOK
- コツ:目的別に口座を分けると管理しやすくなります
26歳・会社員 Aさん
老後の貯金って始めたほうがいいのはわかってるんですが…20代のうちから月いくら積み立てればいいのか、ピンとこなくて。「まだ先でしょ」って先延ばしにしてしまってます。
「老後なんてまだ先」という気持ちは、ごく自然な感覚です。でも少し数字で見てみましょう。20代から月5,000円を年利3%で積み立てると、30年後には約290万円になります。30代から始めると同じ金額でも約170万円。この差が、「早く始めることの意味」です。完璧に準備してから始めようとしなくていい。今月、たった3,000円でいいので口座に別けて入れてみてください。それがあなたの人生を変える第一歩になります。
「お金にも働いてもらう」
貯金は「銀行に眠らせておくもの」ではありません。ある程度まとまったら、お金自体に収益を生んでもらうことができます。これが「投資動機」です。
NISA(少額投資非課税制度)やiDeCoなど、国が用意した税制優遇の仕組みを使えば、初心者でも無理なくスタートできます。「投資は怖い」という気持ちはわかりますが、インフレによって貯金の価値が下がるリスクも、知っておく必要があります。
- まず知っておきたい:元本割れのリスクがある点は正直に理解した上で始める
- 最初の一歩:積立NISAで月5,000円から始めるのが現実的
29歳・会社員 Bさん
NISAって聞くたびに「やらなきゃ」とは思うんですが…株って元本割れするんですよね?失敗が怖くて、ずっと一歩が踏み出せないままです。
「投資は怖い」という感覚は、むしろ正しいリスク感覚です。でも知ってほしいのは、銀行に預けたままにしておくこと自体も、インフレで実質的な価値が下がるリスクがあるということ。まず生活費3ヶ月分の緊急資金を確保してから、残った余裕資金で新NISAの積立投資を月3,000円から試してみてください。「投資に回せる余裕がない」という方は、まず②より④の予備的動機を先に育てることをおすすめします。順番が大事です。
「マイホーム・車・大きな買い物のための積み立て」
住宅ローンを組む際の頭金、車の購入費、海外旅行……「いつかほしいもの」「いつかしたいこと」のために今から少しずつ積み立てておく動機です。
「夢のために貯める」という感覚は、もっとも続きやすい貯金スタイルのひとつです。ゴールが見えているほど、モチベーションが維持しやすくなります。
- コツ:目標金額と目標時期を決めて、逆算して月々の積立額を設定する
- 注意:住宅購入では頭金のほかに、諸費用(物件価格の5〜10%)も必要
31歳・会社員 Cさん
マイホームほしいな〜とは思ってるんですが、頭金っていくら必要なのかも知らないし…夢があるのに、どこから手をつければいいのか全然わからなくて。
「夢のために貯める」人は、貯金が長続きします。FPとして多くの方を見てきましたが、「なんとなく貯める」人よりも「3年後に車を買う」「5年後にマイホームの頭金にする」と決めている人の方が、圧倒的に目標を達成しています。まずスマホのメモに「いつまでに・いくら・何のために」と書いてみてください。それだけで、無駄遣いが減り、貯まるスピードが変わります。
「もしものための緊急資金」
病気・失業・事故・家電の故障……「まさか」の事態はいつ来るかわかりません。この「万が一」に備えるための貯金が、予備的動機に基づく積み立てです。
生活費の3〜6ヶ月分を手元に置いておくだけで、心の安定感がまったく変わります。これがあるだけで、「仕事を辞めたら詰む」という恐怖感が大幅に減ります。
- 目安:月の生活費 × 3〜6ヶ月分(例:生活費15万円なら45〜90万円)
- 保管場所:普通預金または流動性の高い口座に。投資には回さない
28歳・会社員 Dさん
先月、急に給湯器が壊れて修理代が25万円に…。貯金がゼロだったのでクレカで払うしかなくて、今も分割返済中です。あのとき本当に絶望しました。
25歳・会社員 Eさん
突発的な出費って本当に怖いですよね。「もしものお金」って、具体的にいくら手元に置いておけばいいのか目安が全然わからなくて。
緊急資金は、すべての貯金の中で最優先です。投資より先に、まずここを作ってください。100万円を一気に貯めようとしなくていい。まず10万円、次に30万円、そして3ヶ月分と段階的に積み上げていくのが現実的です。この口座は「使うためにある」お金なので、株や投資信託には絶対に回さないこと。いざというときに引き出せない状態にしてしまうと、本末転倒になります。
「今の生活をもっと良くしたい」
「もっといいパソコンがほしい」「引っ越してもう少し広い部屋に住みたい」「スキルアップのために勉強したい」──こうした、生活の質を上げるための貯金です。
「今を豊かにするための貯金」は、義務感より楽しさで続けられます。欲しいものを明確にしておくと、無駄な衝動買いも自然と減っていきます。
- おすすめ:「欲しいものリスト」を作っておいて、貯まったら買う習慣に
- 注意:衝動買いとの違いは「事前に計画しているかどうか」
27歳・会社員 Fさん
欲しいものを見つけると、つい「まあいいか」ってその場で買っちゃうんですよね。後で「なんで買ったんだろ」って後悔するのに、やめられない。衝動買いを止める方法ってあるんですか?
「生活を良くしたいからお金を使いたい」という気持ちは、まったく責める必要がありません。問題は「使うこと」ではなく「衝動的に使うこと」です。欲しいものが出てきたら、すぐ買わずに一度リストに書き留めてみてください。1週間後もまだ欲しければ本物の欲求、忘れていたなら衝動。このひと手間だけで、後悔する出費がぐっと減ります。「計画して買う」ことは、自分を大切にすることでもあります。
「誰にも頼らず自分の足で立つ」
「親に頼りたくない」「もし会社がつぶれても大丈夫な状態にしたい」「パートナーに経済的に依存したくない」――こうした自立への意志が、この動機の根っこにあります。
貯金は「選択肢の自由」です。お金があることで、嫌な環境からいつでも抜け出せる。そのリアルな安心感が、自立動機の本質です。
- 考え方:「逃げるための貯金」は後ろ向きではなく、自分を守るための知恵
- 目標:まず「生活費3ヶ月分の緊急資金」を確保することから
32歳・会社員 Gさん
今の職場、正直きつくて転職したいんですが…「辞めたら生活費がなくなる」と思うと、一歩も踏み出せないんです。貯金がないと逃げ場もないなって最近痛感しています。
「経済的な自立」は、ぜいたくな話ではありません。嫌な職場にしがみつかなくていい状態、パートナーや親に頭を下げなくていい状態——それがお金の本当の意味での自由です。まず「会社を辞めても3ヶ月は生活できる貯金」を目標にしてみてください。それだけで、毎日の仕事への向き合い方がじわじわ変わっていきます。自立は強さではなく、自分を守るための優しさだとFPは思っています。
「大切な人に何かを残したい」
「子供に苦労させたくない」「家族に迷惑をかけず逝きたい」「お世話になった人に恩返しがしたい」──大切な誰かのために貯める、という動機です。
「誰かのために」という動機は、長期間でもぶれにくい、もっとも強い動機のひとつです。
- 関連:生命保険・終身保険と組み合わせて考えると効率的
- 注意:遺贈と相続税の知識は、ある程度の資産を持ってから改めて学ぶ
34歳・主婦 Hさん
子どもが生まれてから、万が一のことが頭から離れなくて。保険に入るべきか、貯金を増やすべきか…どちらを先にすべきかが全然わからないんです。
35歳・会社員 Iさん
子どもに苦労させたくないという気持ちはあるんですが、今の生活費もギリギリで、将来に備えるお金をどこから捻出すればいいのか見当もつかなくて。
大切な人を守りたいという動機は、長続きする貯金の中でも最も強いものです。ただ、20〜30代の方に知っておいてほしいのは、若いうちは「貯金で備える」より「生命保険で備える」方がはるかに効率的な場合が多いということ。月2,000〜3,000円の掛け捨て保険で数千万円の保障が得られます。まず保険で万が一に備え、手元には緊急資金を積み立てる。この両輪で、大切な人を現実的に守る準備が整います。
「ただ手元に置いておきたい安心感」
「特に使う予定はないけど、とにかくお金が手元にあると安心する」という感覚です。明確な目標はなくても、「なんとなく不安だから貯めておきたい」という気持ちは、貯金を始めるきっかけとして十分に有効です。
「なんとなく不安」は立派な理由。その感覚を大事にして、まずは口座に積み上げることから始めてください。
- 注意:ただし「ただ貯めているだけ」ではインフレで実質価値が目減りする点も覚えておく
- 次のステップ:手元に慣れてきたら、少しずつ積立投資にも目を向けてみる
23歳・会社員 Jさん
なんか漠然と不安で、お金を使うのが怖いんですよね。ひたすら貯めてはいるんですけど、「これで合ってるのかな?」って不安が消えなくて。将来、ちゃんと生きていけるのかって。
「なんとなく不安だから手元に置いておきたい」——この感覚は、お金リテラシーが育ち始めているサインです。大切にしてください。ただ一つだけ知っておいてほしいのは、日本の物価は少しずつ上がっています。100万円を銀行に10年置いておくと、数字は変わらなくても買えるものが減っていく。そこで提案です。「すぐ使う可能性がある分は普通預金」「当面使わない分は積立NISA」と役割を分けるだけで、安心感を保ちながらお金を育てることができます。今すぐじゃなくていい、まずこの考え方を知っているだけで十分です。
動機を理解したら「収入を増やす」という選択肢も
貯金の動機が明確になったとき、同時に考えてほしいのが「収入の柱を増やすこと」です。
支出を削るだけで貯金を増やすには限界があります。特に20〜30代は、スキルや時間をうまく使えば、副業で月に数万円の収入を上乗せすることも十分に現実的です。
副業をいきなり始めるのではなく、「自分の動機に合った副業スタイルを選ぶ」という視点を持つことが大切です。
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