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NISAとiDeCo、どっちから始める?
年収別・節税最適ルートを解説【2026年版】

NISAとiDeCoどっちから始める

📅 2026年5月15日 | デジタルツール比較ナビ編集部

山本さん(35歳)
山本さん・35歳・会社員
「NISAはやってる。でもiDeCoとどう違うのか正直よくわかってない。両方やるべき?どっちを先にやるべき?結局わからないまま放置してる。
西村さん(48歳)
西村さん・48歳・会社員
「iDeCoって節税になるって聞いたけど、受け取りのときに税金かかるって聞いて怖くなった。退職金との関係もよくわからなくて踏み出せてない。
森さん(42歳)
森さん・42歳・会社員
「節税したいのはわかった。でも年収によってお得度が違うとか言われても、自分の場合いくらお得なのか具体的にわからないと動けない。
こういった疑問、ぜんぶ正直なものです。NISAとiDeCoは「どちらも非課税」というざっくりしたイメージで語られがちですが、仕組みはまったく別物で、向いている人も使い方も違います。

この記事ではその違いを整理し、あなたの年収・家族構成・退職金の状況別に「どちらを・いつ・どう使うか」を具体的に解説します。

📖 この記事を読み終えると:

✅ ① NISAとiDeCoの本質的な違いが5分でわかる
✅ ② 自分の年収で「iDeCoを使うと年いくら節税できるか」がわかる
✅ ③ 退職金との「出口リスク」を知った上で、どちらを先にすべきか判断できる

✍️ この記事について
本記事はデジタル比較ナビ編集部が調査・執筆しています。金融庁・厚生労働省の一次資料と最新の制度改正を照合し、2026年6月時点の最新情報を確認したうえで掲載しています。

📋 この記事でわかること

NISAとiDeCoは「どちらも非課税」じゃない。全然違う2つの制度

よくある誤解として「NISAもiDeCoも運用益が非課税だから同じ」というものがあります。しかし両者は非課税になるタイミングも、制約も、向いている人も、まったく異なります。まず構造から整理します。

NISAは「運用益が非課税」——シンプルで自由な制度

新NISAは2024年から恒久化された制度で、株式・投資信託の運用益(値上がり益・配当)に税金がかからないのが最大の特徴です。通常、運用益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座内では0円です。

項目新NISA
非課税の恩恵運用益・配当がゼロ課税
年間投資枠360万円(つみたて120万+成長240万)
非課税保有限度1,800万円
引き出しいつでも自由
所得控除なし
対象者18歳以上の国内居住者

NISAは「いつでも引き出せる」という自由度が最大の強みです。子どもの教育費・住宅購入・緊急時など、ライフイベントに合わせて柔軟に使えます。所得控除はないため今の手取りは減りませんが、増えた利益がまるごと手元に残ります

💡 2027年から「こどもNISA」が始まる予定:2025年12月の税制改正大綱で、0〜17歳が使えるこども向けの新NISAの創設が示されました。年間60万円・総額600万円までを非課税で運用でき、つみたて投資枠と同じ対象商品が中心になる見込みです。かつてのジュニアNISAより使いやすくなる方向で、教育資金づくりの選択肢が一つ増えます。制度の詳細は今後固まっていくため、お子さんがいる家庭は続報をチェックしておくと安心です

iDeCoは「三段構えの節税」——今・運用中・受取時の3回お得

iDeCoはNISAと比べて複雑に見えますが、節税効果は3段階で発動します。これがNISAにはない最大の強みです。

タイミングiDeCoの節税NISAとの比較
① 掛金を出すとき全額が所得控除→今の税金が減るなし
② 運用中運用益が非課税同じく非課税
③ 受け取るとき退職所得控除・公的年金等控除が適用そもそも非課税

①の「掛金が所得控除」は、積み立てるだけで今年の税金が確定的に下がるということです。運用成績がゼロでも節税分は確実に手元に残ります。これはNISAにはない、iDeCo固有の強みです。

編集部のワンポイントメモ
編集部のワンポイントメモ

「iDeCoはNISAより複雑で怖い」という印象を持つ方は多いですが、シンプルにいうと「今の税金を減らしながら老後資金を作れる制度」です。ただし60歳まで引き出せない・出口で課税される可能性がある、という制約があります。この記事ではその制約を正直に解説します。

2つの制度、まとめて比較

項目新NISAiDeCo
主な節税運用益非課税所得控除+運用益非課税+受取優遇
引き出しいつでも自由原則60歳まで不可
年間上限360万円最大月23,000円(会社員・現在)
固定手数料なし月171円〜(金融機関による)
受取時の課税なし控除内なら実質無税だが設計が必要
向いている人全員・特に初心者年収400万超・退職金少ない会社員

iDeCoが向いている人・向いていない人

NISAは「ほぼ全員にプラス」の制度ですが、iDeCoは向いている人とそうでない人がはっきり分かれます。加入前に必ずチェックしてください。

iDeCoが向いている人

iDeCoが向いていない人

編集部のワンポイントメモ
編集部のワンポイントメモ

iDeCoに向いていない人はNISAだけで十分です。NISAはいつでも引き出せて所得制限もなく、始めやすさという点では圧倒的に上です。「iDeCoをやらないとダメ」ということはありません。自分の状況に合った選択をするのが一番の節税です。

iDeCoの「出口」は意外と複雑。退職金との関係を知らないと損する

iDeCoの記事の多くが「節税になる!」と入口のメリットを強調しますが、受け取り(出口)の設計を間違えると、節税どころか余分な税金を払う羽目になります。ここを正直に解説します。

退職所得控除の仕組み

iDeCoを一時金で受け取ると「退職所得」として扱われ、退職所得控除が使えます。この控除額は加入年数に比例して大きくなります。

加入年数退職所得控除の計算式加入30年の場合
20年以下40万円 × 加入年数(最低80万円)
20年超800万円 + 70万円 × (加入年数 − 20年)1,500万円

加入30年で1,500万円の控除。月2.3万円×30年の積立総額は約828万円ですから、全額が控除内に収まり、一時金受取時の税負担はほぼゼロになります。これが長期加入者の最大のメリットです。

2026年から「10年ルール」が適用——知らないと大損

2026年1月から、退職金とiDeCo一時金を受け取る間隔に関するルールが「5年」から「10年」に延長されました。

⚠️ 10年ルールとは:退職金を受け取った年から10年以内にiDeCo一時金を受け取ると、退職所得控除を二重利用できなくなります。退職金が多い会社員は、受け取りの順番とタイミングを必ず事前に設計してください。

※逆順(iDeCo→退職金)の場合は「19年ルール」という別ルールが適用されます。受取順によって税負担が数十〜数百万円変わるケースもあります。

一時金 vs 年金——どちらで受け取るべきか

受取方法課税の扱い向いている人
一時金(一括)退職所得控除が適用。控除内なら実質無税加入年数が長い・退職金が少ない人
年金(分割)公的年金等控除(65歳以上:年110万円)が適用。毎年の雑所得として課税他の退職所得控除を使い切った人・長生きリスクに備えたい人
一時金+年金(併用)両方の控除を部分的に使える退職金が中程度の人

📊 具体例:年収600万円・勤続30年のシミュレーション(概算)

月2.3万円×30年積立・退職金なしの場合

項目金額(概算)
積立総額約828万円
運用後の受取額(年5%想定)約1,900万円
退職所得控除(加入30年)1,500万円
課税対象額(1,900万−1,500万)×½200万円(税負担は約40万円程度)
30年間の節税総額(年約5.5万円×30年)約165万円の節税確定

※退職金がある場合は10年ルールに注意。退職金が大きい方はFP相談を推奨します。

年収別・節税効果シミュレーション(月2.3万円満額拠出の場合)

iDeCoの節税効果は年収(所得税率)によって大きく変わります。企業年金のない会社員の現在の上限月2.3万円(年27.6万円)を拠出した場合の年間節税額を比較します。

年収月の掛金所得税+住民税率(目安)年間節税額(概算)30年間の節税総額
400万円2.3万円約15%約41,000円約123万円
600万円2.3万円約20%約55,000円約165万円
800万円2.3万円約30%約83,000円約249万円

※給与所得控除・社会保険料控除を加味した概算。正確な金額はiDeCo公式シミュレーターで確認を。

年収800万円の人は30年間で約249万円の節税——これは運用成績に関係なく確定するリターンです。年収が高いほどiDeCoの恩恵が大きくなる構造であることがわかります。

💡 2026年12月からの改正:会社員の掛金上限が月23,000円→月62,000円に引き上げ予定です。年収600万円で月6.2万円拠出すると、年間節税額は約15万円に拡大します。

NISAとiDeCo、結局どっちから始めるべきか

基本はまずNISA——理由は3つ

ステップ①(全員共通)
まずNISAから始める
理由①:いつでも引き出せる柔軟性がある
急な出費・住宅購入・子どもの教育費にも対応できる。NISAの資金は「生きたお金」として使える

理由②:手数料がかからない
iDeCoの固定手数料(月171円・年2,052円)がない分、コストゼロでスタートできる

理由③:投資の感覚をつかみやすい
最初から60歳まで引き出せないiDeCoに全力投入は心理的ハードルが高い。NISAで慣れてからiDeCoに進むのが自然

NISAに余裕が出たらiDeCoを追加する理由

ステップ②(余裕が出たら)
iDeCoを追加して節税効果を上乗せ
理由①:掛金の所得控除で今年の税金が確実に下がる(NISAにはない強み)
運用成績ゼロでも節税分は確定リターンとして手元に残る

理由②:「絶対に使わない老後資金」を別枠で積み立てられる
NISAは急な出費で取り崩すリスクがあるが、iDeCoは制度上取り崩せない。老後資金の「聖域」になる

理由③:年収が高いほど節税額が大きい
年収600万以上の会社員には節税効果が特に大きく、iDeCoを使わないのは明らかにもったいない

「NISAとiDeCoどちらか一方だけ」より、NISAで柔軟な資産形成+iDeCoで節税しながら老後資金という二本立てが最も効率的です。

あなたの状況別・判断フロー

あなたの状況おすすめの行動
投資初心者・まず始めたいNISAだけでOK。まず慣れることが大切
生活防衛資金が3ヶ月分未満NISAも待って。まず現金のバッファを作る
NISA積立に慣れた・余裕資金があるiDeCoを追加。節税の確定リターンを取りにいく
年収600万以上・退職金が少ないiDeCoを優先的に満額拠出。節税効果が最大
退職金が2,000万円以上見込まれるiDeCoは出口設計が必要。FPへの相談を推奨
近いうちに住宅購入・学費など大きな出費があるその資金はNISAに。iDeCoには絶対入れない

✅ NISAもiDeCoも、SBI証券1社で始めるのが最もシンプル

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2026年、最初の一歩の踏み出し方

「何から始めればいいかわかった」という方向けに、具体的な手順を整理します。SBI証券はNISAとiDeCoを同一口座で管理できるため、最初の1社として非常に使いやすい選択肢です。

ステップ内容目安時間
① SBI証券の口座開設マイナンバーカードがあればスマホで完結。NISA口座を同時に申請できます約15分
② NISA積立設定つみたて投資枠でeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)かS&P500を設定。月1万円〜でOK約10分
③ iDeCo申込(余裕が出たら)SBI証券のiDeCoページから申込。書類郵送が必要で開設まで約2ヶ月申込自体は15分
④ iDeCo商品選び加入確認通知書が届いたらeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)かS&P500を選択約5分

💡 iDeCoの申込は2024年12月から簡略化:個人口座(自分払込)であれば、勤務先への「事業主証明書」の提出が不要になりました。会社に知られずに加入できます。

🏁 NISAもiDeCoも、SBI証券1社でまとめて管理

まずNISAから始めて、余裕が出たらiDeCoを追加する。
この順番が最短・最効率の節税ルートです。

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まとめ:3人はこの記事を読んでどう動くことにしたか

山本さん(記事を読んだあと)
山本さん・35歳(記事を読んだあと)
「NISAとiDeCoは別物だとわかった。まずNISAに慣れて、余裕が出たらiDeCoを追加するだけでいいんだな。難しく考えすぎてた。今月からNISAの積立額を増やす。」
西村さん(記事を読んだあと)
西村さん・48歳(記事を読んだあと)
「退職金との10年ルールは知らなかった。自分は退職金が少ない会社だから、iDeCoの控除をフル活用できる側だとわかった。怖がってたのが逆だった。」
森さん(記事を読んだあと)
森さん・42歳(記事を読んだあと)
「年収600万で月2.3万円積み立てると、年5.5万円節税。30年で165万円の確定リターン。運用成績に関係なく得するなら、やらないのが損だとわかった。」

NISAとiDeCoは「どちらが優れているか」の話ではなく、「それぞれの強みをどの順番で使うか」の話です。NISAで自由な資産形成の土台を作り、iDeCoで節税しながら老後資金の枠を別立てにする——この二本立てが、30〜50代の会社員にとって最も効率的な節税・資産形成ルートです。

📣 最後に伝えたいこと

投資は、未来を保証するものではありません。世界経済がこれからも成長し続けるという保証は、誰にもできません。それは正直に言います。NISAもiDeCoも、資産運用も、自己責任の世界です。

過去100年以上、人類は戦争も恐慌も疫病も乗り越えて、経済を成長させてきました。イランショックも、リーマンショックも、コロナも、振り返ればすべて「安値で買えた時期」でした。世界の成長を信じて、毎月淡々と積み立て続けた人が、報われてきたという事実があります。

「株は怖い」という感覚は正直な感覚です。ただ、現金を銀行に置いておくことも、じつは「円に全財産を集中投資している」という選択です。インフレが2%続けば、30年後に100万円は55万円の価値しか持ちません。何もしないということは、なんの対策もせずに自分の資産が削られていくのを見ていることと一緒です。

投資の本当の強さは、「増やすこと」ではなく「自分が働いている間も、休んでいる間にもあなたのお金が世界の成長に乗って働き続けること」です。本業に専念しながら、世界の株式市場があなたのお金を運用し続ける。NISAとiDeCoは、その仕組みを節税という確定リターンつきで使える制度です。これを使わない手はありません。

老後のお金の不安は、「知ること」と「動き出すこと」でしか消えません。この記事を読み終えた今日が、あなたの一番早いスタートです。

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